CASE STUDY

導入事例

導入事例

2025.07.03

リアルタイムで点検状況を把握できるようになったため、安全意識の向上に繋がっています!


東亜建設工業株式会社 様

今回は、「すさみ串本道路田並地区改良工事」でArchをフル活用していただいた東亜建設工業株式会社大阪支店の山脇様と同技術部DX推進課(現 共創戦略課)の伊藤様にお話を伺いました。

(左から、大阪支店技術部DX推進課 (現 共創戦略課) 伊藤様 / 大阪支店海南作業所 山脇様)


アナログな点検表管理が現場の課題、DX推進課が見つけたのがArchだった

Arch導入の経緯と導入前の課題について教えてください。

山脇様 導入前は、雨で点検表が汚れた際の作り直し等に手間が発生していました。
また、点検表作成から保存までに 1. 点検表の作成 2.配布 3.点検表の回収 4.PDFデータの保存 5.点検表のファイリング保存 の5つの作業が必要であることから、紙の記録をデータ化する等の手間が発生していました。

伊藤様 そういった背景もあり、DX推進課では、点検業務をデジタル化出来るようなシステムを探していました。そんな中で、業界紙に建機点検デジタル化と題された記事が掲載されており、Archのシステムを知りました。

DX推進課としては、レンタルプラットフォームと安全セーフティ両方のシステムの効果を確認してみたかったため、陸上現場でレンタル品管理が多そうな山脇の現場で導入することに決めました。

その課題は解消されましたか。

山脇様 安全セーフティにより、従来の点検業務が全てデジタル化されて、課題が解消されました。
レンタルプラットフォームについては、導入前は、レンタル会社の営業時間終了後の発注は翌朝に電話で行うのが一般的でした。
翌朝の電話はレンタル会社が混みあうため、電話がなかなか繋がらないことがネックでしたが、導入後は夜間でもレンタル会社側に気を使わずに見積・発注を行えるため、注文時のストレスが激減しました。


現場の安全意識が高まった!

導入後の現場内での変化があれば教えてください。

山脇様 現場内の安全意識に変化があったと感じています。
元々、毎週末に協力会社から回収する点検表を見なければ分からなかった点検状況が、リアルタイムで点検状況を把握できるようになったため、安全意識の向上に繋がっています。
さらに、未点検機械の一覧が毎日メールで届くことによって、未点検の機械を点検するよう、作業員に声かけをするようになりました。声かけが続くと、点検忘れが減り、安全意識が高まるという好循環が生まれています。
安全パトロールの際にも、各重機の点検状況をQRからすぐに確認できるため、パトロールのために点検簿を集めて整理するといったことも不要になり、助かっています。
発注者にも当現場での安全への取り組みについて興味を持っていただき、協力会社を集めてプレゼンテーションを行いました。安全面の良い事例として、他とは目の付け所が違う点や、スマートフォンで点検できる“時代に合った取り組み”である点が好評でしたよ(笑)


1時間かかっていた業務が日々の数分で行えるようになった

Arch導入によって得られた定量的なメリットについて教えてください。(時間やコスト面など)

山脇様 毎週末に1時間以上かけて行っていた点検表の集計業務が、毎日3分程度システムをチェックするだけでよくなりました。
金曜日の業務の負担が減ったことが何より嬉しいです。


Archは従来の点検フローをそのままシステムに置き換えて使用可能だった

Arch運用ルールや管理体制を教えてください。

山脇様 Archが導入されたからといって現場作業の大きな運用変更や特別なルール設定は行いませんでした。
点検表は基本的に重機の入口付近にQRコードを貼り付けて忘れないようにしています。
導入当初は、デジタル点検の使用方法について、作業員が変わるたびに説明していましたが、システムの使い方自体が簡単なこともあり、今では朝礼で周知する程度でも運用ができています。


若手所員の教育や、デジタルに抵抗のある方にも使いやすいシステム

Archを他の現場におすすめできるポイントはありますか。

山脇様 レンタルプラットフォームについては、24時間いつでもレンタル品の注文ができ、システムと納品確認メールから重複注文のチェックができることです。
また、レンタル品の価格をチェックしながら注文をかけることができるため、若手のコスト意識を高められています。
安全セーフティは、“デジタル点検”と聞くと「難しそう」「作業員には使えないだろう」という声が当初は挙がっていましたが、今ではボタンを押すだけなので誰でも使いこなせているということでしょうか。

伊藤様 導入前の現場で実際のデモ画面を見せると、「これなら使える」という声が挙がり、「導入したい!」と言ってもらうことが多いです。


現場の業務効率化や安全管理の質の向上が高まるようなシステムを期待

Archへ期待することや、今後の展望について教えてください。

山脇様 ほとんどの現場が近くの営業所から最安値でレンタルをしている状況ですが、それが本当に適正価格なのかがわからないので、全国的なレンタル品の適正価格がわかるようになると嬉しいです。

伊藤様 現場の要望などにも今後も応えていただきながら、さらに現場の業務効率化や安全管理の質の向上が高まるようなシステムの開発をこれからも期待しています。